最近「スンとなる(スンっとなる)」「スンとする(スンってする)」という言葉をネットや漫画でよく見かけますね。
話題の朝ドラ『虎に翼』でもこの表現が出てきましたが、初めて聞いたという人もいるようです。
そこで「スンとなる」「スンとする」の意味や、例文(実際の使われ方)を調査してみました!
スンとなる・スンとするの意味は?感情が無になる・無にする・冷める
正式な言葉として辞書などには出ていないようですが、いつからかネットや漫画でよく使われるようになった模様。
どんな場面で、どんな意味で使われるのかを見ていきましょう。
スンとなるの意味①感情が無になる・感情を無にする
話題の朝ドラ『虎に翼』では、「スンとする」という表現が脚本に良く出てくるそうです。
石田ゆり子さんのインタビューによると、演出家の梛川さんから、
「納得いかないときもにこやかに、穏やかに振る舞って本音は言わない、それで賢く乗り切る」みたいな態度を「スン」と言う
と説明されたとのこと。
ある意味このドラマの重要なテーマが「スン」という言葉で表されているのかも!
「女の人だけではなく、男の人もスンッする」というのも虎に翼で話題となっていました。
場面は、「帝大生の前でスンとなる明律大の男子学生たち」。
この「スン」となった意味、理由について、ネットでは、
プライド、コンプレックス、それが傷つけられかねない、微妙なおさえがたい鬱屈した感情
学歴コンプとかマウントとかこんな時代からあるんやの。女が生きづらい世の中は、男には別の生きづらさを強制するものなのかもしれない。
という声がありました。その鬱屈した感情を抑えた表情が「スン」ということなのかもしれませんね。
スンとなるの意味②一気に冷める
「それまで普通にあった熱意や興味が一転して急降下して白けてしまうさま」を表していることもあるよう。
例えば、笑っている時や悲しんでいる時など、感情が動いている時に理解の範疇を超えたことが起きたり、予想外の出来事があったりして、感情が無に戻ることがありますよね。
そういった気持ちをネットではよく「スンッ……」と表現されているようです。
スンの表情は真顔
何の感情もない一切の「無」であり、「真顔」になっている状態を「スン…」で表していますね。
こちらの漫画では「スンッ」で表現されていました。
「スンッ」となったことに隣の人が驚いていることから、おそらく前の場面から一転して、急に真顔になったようですね。
スンの顔文字
例えば、
スンッ( ˙꒳˙ )
( ˙-˙ )真顔
のような顔文字がよく使われているようですね。
スンとなる・スンとするの例文(実際の使われ方)
ネットでの、スンとなる(スンってなる)、スンとする(スンってする)の使われ方を見てみましょう。
調子悪すぎてさすがにこれやばいぞ熱あるだろと思って熱測ったら36.0度しかなくてスン…となった
これは真顔になっている様子が想像できますね!
続いてはこちら。
ニッコニコしてたのに急にスンってなるのやめてww
終わった瞬間
( ˙꒳˙ )スン
となった娘
誰もいなくて
静かだねと申しておりました
テンションおかしかったもんね
楽しかったのね
どちらも何か楽しいことがあってテンション上がっていたようですが、一気に感情が冷めて「無」になった、という感じですね。
やはり何かウキウキしていたところから一気に冷める、という使われ方が多いようです。
まとめ
以上、スンとする(スンってする)・スンとなる(スンってなる)の意味や使われ方についてご紹介しました。
感情が無になる・感情を無にする、または感情が一気に冷める
という意味で使われており、よくネットや漫画で「真顔」のイラストや顔文字とともに使われることが多いようです。