ミセスグリーンアップル(Mrs. GREEN APPLE)の新曲『コロンブス』のMVが炎上しているようです。
炎上を受けてMVは削除されちゃったけど、どんな感じだったんだろう?
一体なぜ炎上してしまったのか、理由5つや具体的にどのシーンに批判があったのかを画像とともにまとめました!
【画像】ミセスのコロンブスMVの炎上理由5つ!
ミセスの新曲『コロンブス』のMVが炎上している理由は次の5つ。
- 猿=原住民として描いているように見える
- 人力車を引かせたりしているのが差別的に見える
- コロンブスは近年では人種差別の象徴
- 関係者が誰も指摘しなかった
- コカコーラのCM
確かに昔はコロンブスは「偉人」扱いだったけど、最近は変わってるのよね!
具体的なシーンの画像とともに詳しくみていきましょう。
猿=原住民として描いているように見える
ミセスのコロンブスMVが炎上している理由1つ目は、
いうものです。
MVは、どこかの島にポツンと建っている一軒の家を見つけたミセスのメンバー(コロンブス、ナポレオン、ベートーベン)が、その家を訪問するというところから始まります。
ここで部屋に入ったメンバーは、口の動きからは「類人猿じゃん!」と叫んでいるように見えます。
また「気まぐれにちょっと寄り道をした500万年前」という歌詞もあります。
つまりMVの中の猿は500万年前の「類人猿」だということなのでしょう。
しかし、「コロンブス」という曲名からは、コロンブスが新大陸を「発見(到達)」したと言われていることをイメージする方が多く、
元々その土地に住んでいた住民=アメリカの先住民を猿として描いた?
と思った方が多いようです。
そういう意図はないのかもしれないけど、猿ってちょっとバカにしてる?ようなイメージもあるかも・・・
実際に原住民に見えたという方の声が多数ありました。
人力車を引かせる・文明を教えているのが差別的
ミセスのコロンブスMVが炎上している理由2つ目は、
いうものです。
まず人力車のシーンは何度も出てくるこちら。
人力車に悠々と乗るベートーベン?に対して、猿が必死に人力車を引いています。
猿の表情は分かりませんが、奴隷扱いしている?と感じる方が多数いたようです。
また、西洋文明を教えている?と言われるシーンはこちらのピアノを教えているシーン。
Xでは、
コロンブスって曲名で、初上陸の島の猿に文明教えたり、人力車引かせたら完全にアウトだろwなんで、これでOKだったんだ……
セスの新曲、コロンブスというタイトルで、貴族の人力車を原住民(サル)が引いているMV、どう好意的に解釈してもかなりやばい感がある
など、コロンブスというタイトルからイメージして、差別的に感じてしまう方が多かったようですね。
コロンブスは人種差別の象徴
ミセスのコロンブスMVが炎上している理由3つ目は、
というものです。
最近まではアメリカの学校やメディアでコロンブスの話は美談として伝えられていたそうですが、近年そのイメージは
賢明で勇敢から、残忍で非人道的へ
とイメージが大きく崩れたのだそうです。
その理由は
- コロンブスが新大陸に上陸したその日に先住民を捕まえ、奴隷にすることを命じた
- コロンブスが新世界の奴隷貿易の生みの親となった
- 結局コロンブスが始めたスペインによる残酷な支配と彼らによってもたらされた感染症によって、25万人もいた先住民は数十年でほぼ絶滅したといわれる
といった側面が明らかになったためだそう。
そして2020年には、黒人の差別に対する抗議活動の中で、アメリカ各地でコロンブス像の破壊が相次ぎました。
記事には、コロンブスが近年「先住民の虐殺者」とも評されているとありました。
15世紀に米大陸に到達したコロンブスは近年、「先住民の虐殺者」とも評されており、デモ参加者の一部がコロンブスを人種差別の象徴とみなして、過激な行動に出ている。
引用:読売新聞オンライン
Xでもこの点を指摘している方が多数いました。
コロンブスは奴隷商人で先住民の虐殺者として心臓の象徴になってる、かつ類人猿に上から教育しているようなMVだからアウトってことか。
コロンブスは大西洋航路を発見した偉人でもあるが、侵略者や虐殺者、または奴隷商人の側面が強いから
昔のイメージではコロンブスは「勇敢な開拓者」のようないいイメージがあったようにも思いますが・・
ミセスのMVは昔のイメージのままだったということなのかもしれません。
関係者が誰も止めなかった
ミセスのコロンブスMVが炎上している理由4つ目は、
というものです。
コロンブスという人物の歴史認識について、MV公開までに関係者が誰一人として指摘しなかったのか?と感じる方が多かったよう。
何が怖いって、そこそこ人気バンドでコカコーラも絡んでのMVなのに、どうして誰も止められなかったのかが気になる。
しかし、昔は偉人として学ぶ機会が多かったのも確かなので、アップデートできてよかったのではという声もありました。
昔は偉人として学ぶ機会が多かったコロンブスやナポレオンに関する別の側面をあまり理解していない人にとってもアップデートできて良かったんじゃないだろうか
コカコーラのCM
ミセスのコロンブスMVが炎上している理由5つ目は、
というものです。
コカコーラといえばアメリカを代表する企業の一つ。
よりによってコロンブスの歴史認識が問題となっているアメリカの、しかも大手の企業で使われるCMということで、まずいのでは?と感じる方が多かったようです。
コカコーラがコロンブスをアメリカ発見の偉人として捉えているところまでうかがえるねぇ
コロンブスのグローバルな文脈を度外視したPV、CM起用したコカコーラジャパン関係者はチェックしなかったのだろうか
結局炎上を受けてMVは削除されてしまいましたが、素早い対応であった点は良かったかもしれませんね!
ミセスのコロンブスMVのストーリーの意味は?
今となっては見られなくなってしまったミセスの『コロンブス』のMV。
結局どういうストーリーだったのか気になりますが、もともとのコンセプトは、
「もしも生きた時代の異なる偉人たちが一緒に旅をしたら?」
「道中で500万年以上もの時を越えて出くわした類人猿たちとのホーム・パーティー」
という、想像の物語
だったそうです。
批判されてしまった部分もありますが、偉人と類人猿たちと踊ったりして楽しんでいる様子が描かれているのがメインで、偉人たちは最後にそっと家を去っていくというものでした。
Xでは、
偉人が自分の人類の祖先(類人猿)に今こんなことできるんだよって話す孫みたいな感じじゃないのかな?
と理解する声もありましたが、ストーリーはわかったが曲名をコロンブスにする必要はあったのか?という声も。
もし違う時代の偉人たちが一緒に旅したら……ってストーリーのは分けられたがそれはそれを類人猿の原住民をお出しすることはありましたかね?????曲名をコロンブスにする必要は??
ただ曲はいいのに・・という声も多くありましたので、炎上は残念でしたが、今回のことを乗り越えてまたいい曲を聞かせて欲しいです!