「日本は世界の恥です」アンミカ発言の理由は?杉田議員への抗議だった

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どん兵衛のWebCMに起用されたアンミカさんが、過去に「日本は世界の恥です」と発言していたことが話題となり、炎上しています。

本当にそのような発言をしたのか、もし本当ならなぜ、どのような場面でその発言をしたのか気になりますね。

今回は「日本は世界の恥です」というアンミカさんの発言どのような場面であったのかなぜそのような発言をしたのかをまとめました。

目次

アンミカさんのどん兵衛WebCM起用にあたり、アンミカさんが過去に「日本は世界の恥です」と発言したことが炎上しています。

例えばこのポストでは、

日清食品広告宣伝部部長殿

どん兵衛のCMに起用したアンミカというタレントですが、同氏は「日本は世界の恥」と公言し、自らが密入国者であると語ってます。

このような反日感情剥き出しのタレントを起用するに至った経緯をお答え頂きたい。

などとアンミカさんを批判。これが1日で1万6千件もの「いいね」を集めています。

なんでこんなにいいねが集まってるの!?アンミカさん好きだけど…

アンミカさんが「日本は世界の恥」という発言をしたのは本当なのでしょうか。見ていきましょう。

日本は世界の恥です」とアンミカさんが発言したのは事実で、2018年9月25日のフジテレビ系「バイキング」の中で、杉田水脈(すぎたみお議員に対して抗議するコメントでした。

アンミカさんの実際の発言動画はこちらです。

https://twitter.com/pike0321/status/1733053630536892732?s=20

まずはアンミカさんが何に対してこのような発言をしたのか見ていきましょう。

前提となったのは杉田水脈議員の「LGBTへの行政支援に疑問がある」との寄稿文

アンミカさんのコメントの前提となったのは、「新潮45」が休刊を発表したとのニュースで、休刊した理由は水脈議員が「新潮45」8月号に寄稿した「LGBTへの行政支援に疑問がある」との寄稿文が問題視されたためでした。

番組に表示されていた内容によると、ここで紹介されていた杉田水脈議員の寄稿文の内容は、

  • 「LGBTの人たちは子どもを作らない、つまり『生産性』がない
  • 「そこに税金を投入することが果たして賛同が得られるものなのか」

というものでした。

これに対してアンミカさんが怒りで涙を浮かべながら抗議したという流れになります。

アンミカのコメントは「生産性がない」発言の杉田水脈議員を非難したもの

アンミカさんがコメントしていたことをまとめると、

  • 杉田水脈議員が「LGBTの人たちは子供を作らないので『生産性がない』」と寄稿したことについて、「強烈な差別と偏見を持った人」と非難
  • 高齢出産できなかった自分もこの言葉に傷つけられた
  • オリンピックで各国からLGBTをカミングアウトしている代表も迎えるのに、日本の政治家がこのような発言をしていること、そしてこれを党として庇っていることが表になれば日本は世界の中で恥をかいてしまう

といった趣旨であったと思われます。

アンミカさんのコメント全文はこちら。

涙が出てくるんですよ見てると。腹が立ってね。不勉強なのに勢いだけあるっていう本当に支離滅裂でたち悪い、人をすごく言葉のナイフで傷つける。

私も高齢出産出来なかったタイプですが、公の立場にある人が生産性だけでぶった切ってLGBTという個性で悩んでる人達に対して、痴漢という犯罪者と同じ土俵でかばうっていうのはどうなのって。それを表に出してしゃべらせない党ってどうなのって。

こういう時にちゃんと詫びるとか謝罪ができない。こういった低俗な言葉で人を傷つけて、強烈な差別と偏見を持った人に税金を使われていることの方が、なんて恐ろしい事なんだと思いますね。

党としてこれをかばうってことは多様性を理解していない党の考え方と一緒。

2年弱したらオリンピックがやってきますよね、オリンピックの代表の方々もカミングアウトして堂々と戦ってらっしゃる方がいる中で、日本は世界の恥です、これが表になること自体が。すごく傷つきました。

このように杉田水脈議員が「子供が産めないLGBTの人たちは生産性がない」と言ったことに対する怒りの抗議コメントであり、

さらに、杉田水脈議員に処分を下したり、謝罪をさせたりしようとしない自民党の姿勢も批判しています。

しかし「反日感情剥き出し」という言葉で表現するような、日本を貶めるような意図があったわけではないように思います

もう少しアンミカさんのコメントの背景について詳しく見ていきましょう。

アンミカは4年間の不妊治療の末に子供を授からなかった

アンミカさんは実際、4年間の不妊治療の末に子供を授からなかったそうで、辛い経験から杉田議員の言葉に深く傷ついたと思われます。

アンミカさんがアメリカ人の夫と結婚したのは2012年、アンミカさんが40歳の頃でした。

子供が欲しかったのものの自然には授からず、42歳から不妊治療を始めましたが、何度チャレンジしてもうまくいかず、絶望感と焦りの毎日だったといいます。

何度か採卵にチャレンジしたのですが、全身麻酔をして手術に挑んでも途中で排卵してしまったり、採卵後に消えてしまったり、立ち直れないほどつらい出来事が続きました

引用:東洋経済online

やっとの思いで受精卵ができた時も流産してしまい、その後も同じようなことが何回も続いて、不妊治療を始めてから4年後の46歳の時に夫と話し合って不妊治療を卒業したそう。

このような辛い経験をしたからこそ、「生産性がない」という杉田水脈議員の言葉に深く傷ついたのでしょう。

一方、杉田水脈議員の実際の寄稿文は「LGBTの人よりも不妊治療の人を優先すべき」という趣旨だったようで、アンミカさんが「不妊の人を含む子供を産めない人は生産性がない」との意味に誤解していた可能性もあります。

この一連のアンミカさんの件が話題となった12月8日、Xで杉田水脈議員はこのような投稿をしています。

私は、少子化対策が日本の一番の課題だと思っています。ので、アンミカさんのように不妊治療をしていらっしゃる方々にこそ、もっと税金を使うべきだと寄稿文に書いています。また、不妊治療の保険適用を推進する議連の事務局次長として、その実現に尽力しました。

実際の新潮45の寄稿文はこのような内容だったそうです。

例えば、子育て支援や子供ができないカップルへの不妊治療に税金を使うというのであれば、少子化対策のためにお金を使うという大義名分がありますしかし、LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。

引用:https://home.kingsoft.jp/news/news/newsvision/189217.html

つまり、杉田水脈議員の主張は、日本の税金をまだ産める可能性のある不妊症の方々に(LGBTの方より)優先に支援するべきではないか、という論旨だったようです。

アンミカさんがこの論旨を知った上で、それでも「生産性がない」という発言自体を批判をしていた可能性もありますが、

「高齢出産できなかった自分も深く傷ついた」という発言からして、「不妊の人たちを含む子供を産まない人(産めない人)は生産性がない」という意味に誤解していた可能性もあります。

以上、「日本は世界の恥です」というアンミカさんの発言について詳しくご紹介しました。

発言の趣旨としては、

  • 杉田水脈議員が「LGBTの人たちは子供を作らないので『生産性がない』」と寄稿したことについてアンミカさんが「強烈な差別と偏見を持った人」と非難
  • 4年間の不妊治療の末に)高齢出産できなかったアンミカさん自身もこの言葉に傷つけられたとのこと
  • 「オリンピックでも実際にLGBTをカミングアウトしている方たちが日本に来るのに、このような発言をする人が日本の政治家にいる、また党として庇っていることが表になれば日本は恥をかいてしまう」という意味だった

このようなものだったと思われます。

一方で、杉田議員の寄稿は「LGBTの人たちよりも不妊治療の人を優先に支援すべきではないか」との趣旨だったとのことで、アンミカさんが自分を含む不妊の人も「生産性がない」と言われたと誤解していた可能性もあります。

ただしどちらにしても、アンミカさんの「日本は世界の恥」発言に「反日」というような意図はなかったと思われます。

どん兵衛のCMから思わぬ騒動となっているようですが、言葉の一部の切り取りだけでなく、発言全体や、その発言の背景を知ることが大切ですね。

アンミカさんの密入国の噂についてはこちらをご参照ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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