当事者の会の分裂理由は方向性の違い!東山氏にLINE交換や飲みの誘い

10月4日、ジャニーズ性加害問題当事者の会のメンバー・志賀泰伸氏が「当事者の会」からの脱退を表明しました。

今後は同じ志を持つ被害者の人たちと共に活動をするとのことで、これにより当事者の会は「分裂」することとなります。

追記:10月10日に大島幸広氏、10月12日に飯田恭平氏・長渡康次氏・小関友弥氏が脱退を発表しました)

脱退の理由は、代表(平本氏)・副代表(石丸氏)との「活動の理念のズレ」だそうですが、そのズレを感じた点があったそうなんです。

その中には、「東山氏へのLINE交換や飲みの誘い」などもあったそう。気になりますね!

そこで、志賀氏の脱退および当事者の会分裂の決め手となった出来事をご紹介するとともに、石丸氏の主張もまとめました。

目次

当事者の会が分裂!理由は方向性の違い

Arc Times

10月4日に志賀氏が当事者の会を脱退した理由は、「当事者の会の目指す方向性自分の志とのズレが大きくなってきたから」だそうです。

その理由や経緯について、志賀氏・平本氏がそれぞれYouTubeチャンネル「ArcTimes」のライブ放送で語っていました。

具体的には、

ジャニーズ事務所に対して融和的・友好的に話を進める代表・副代表

と、

「もっと緊張関係の中でジャニーズ事務所と対峙すべき」と考えるその他メンバー

との間で方向性の違いが出てきてしまったそう。

そして大きなきっかけとなったのは、10月3日のジャニーズ事務所と当事者の会の対談だったといいます。

対談の場における平本氏・石丸氏の言動の中で、志賀氏が方向性の違いを感じた出来事として次の5つを挙げていました。

  • LINE交換しましょう」発言
  • 今度飲みに行きましょう」発言
  • スマイルアップに入れてください」発言
  • 他のメンバーに言わず手紙を渡していた
  • 石丸氏が副代表辞任の意向を撤回

!?いろいろと気になる点が…

詳しく見ていきましょう。

当事者の会の分裂経緯まとめ!5つの出来事|東山氏にLINE交換や飲みの誘い

当事者の会が分裂に至るきっかけとなった、10月3日のジャニーズ事務所と当事者の会の対談を、志賀氏・石丸氏のお話から再現しました。

当事者の会とジャニーズ事務所との対談は初で、当事者の会としてはようやく叶った念願の対面ということになります。

そこではまず石丸氏が先頭で入り、こんなやりとりが行われたとのこと。

東山くん、覚えてる?

東山社長

覚えてるよ。
こんな形で会いたくなかったね。

二人はハグし、他の皆も握手で挨拶。

その後ジュリー氏から謝罪の言葉があり、志賀氏も涙してハグ。いろいろな思いが溢れたようです。

しかしその後に具体的な協議をする中で、志賀氏含め他のメンバーが、平本氏・石丸氏の発言に「引いた」「自分たちはなんのためにこの活動をしてきたのか」と思ってしまう発言があったそうです。

まずは志賀氏の主張を見ていきましょう。

LINE交換しましょう」発言

平本氏・石丸氏は、東山氏・ジュリー氏に「LINEや電話番号を交換しましょう」と発言したそう。

しかも東山氏は本当に「LINEはやらないけど電話番号なら」ということで、電話番号を交換したそうです。

(ジュリー氏は「電話持ってないので」と回答)

今度飲みに行きましょう」発言

平本氏・石丸氏は「今度飲みに行きましょう」と発言したそう。

東山氏は、「年内は忙しいけど年明けなら…」と答え、

僕の生活保護の家にも来る?

東山社長

もちろん

というやりとりがあったそう。

「スマイルアップに入れてください」発言

さらに平本氏は、「保証手続きに協力するからスマイルアップに入れてください」と発言したそう。

電話番号交換や飲みの誘い、さらに「スマイルアップに入れて」といった発言を聞いて、志賀氏含め当事者の会メンバーの多くはのちに、

憧れている人に会えたという喜びが溢れていて、まるで同窓会

なんのための会合なの、昔のよしみみたいな

怒って呆れていたといいます。

志賀氏

自らジャニーズに取り込んでくださいという…交渉のレベルがもう交渉じゃない。ものすごい低レベルの次元

と志賀氏は厳しい発言をしています。

他のメンバーに言わずに手紙を渡した

さらに対談の後、平本氏・石丸氏は、会のメンバーに言わずに東山氏・ジュリー氏に手紙を渡していたそう。

実は以前にも、当事者の会からスポンサー企業への要請書(ジャニーズのCM打ち切りをしないでという内容)を出した際、「平本氏・石丸氏のみ」の連名で出し、他のメンバーの合意を取らずに発表していたそうです。

会のメンバーに何も言わずに、平本氏・石丸氏のみで東山氏・ジュリー氏に手紙を渡していたという点に、他のメンバーが不信感を抱いてしまったとのこと。

石丸氏が副代表辞任の意向を撤回

さらに、石丸氏が一度は「副代表をやめる」と言っていたのに、東山氏との対談後に撤回し「やっぱりやる」と言ったそう。

メンバーは石丸氏の体調のことも気遣って代わりの副代表を検討していたのに、あっさり撤回され、さらに不信感を抱いてしまったとのことです。

以上の理由から志賀氏は、

日本社会から性加害問題をなくし、日本社会全体の人権意識を上げたい。グローバルスタンダードにしたい

という自分の志との方向性の違いを感じ、脱退を決意。

もっと緊張感のある中でジャニーズ事務所と対峙したいと語っていました。

当事者の会の分裂経緯まとめ!石丸氏の主張

Arc Times

続いては石丸氏の主張を見ていきましょう。

戦争か外交かで言ったら外交をとりたい

石丸氏は、戦争か外交(平和的交渉)かで言ったら外交を取りたいという考えだと語っています。

ジャニーズ事務所との対談前に、平本氏から「敵対的な態度をとらないようにしよう」と。

冒頭でハグしたり握手したり雰囲気になったのは、緊張状態を取り除く目的だったとのこと。

さらに中身の協議においても、冒頭に友好的な態度をとった成果があったといいます。

被害者の保証窓口のフォーム記入に不完全性(事務的で被害者の心情に配慮していない点)があったが、先方の弁護士が極めて事務的に対応してきたのに対して、東山氏が「ちょっと待て」と言ってくれたとのこと。

相手の懐に入るための戦略だった

石丸氏は、あえて友好的な態度をとったのは「相手の懐に入るため」で、同窓会気分だった訳ではないと主張しています。

相手の懐に入って、情状、恩情みたいなものを相手が持ってくれたらというあくまで戦略的な話で、

  • 東山氏は経営に携わるのは初めてなので、役割としてはみんなの話を聞いて吸い上げることなのでは。
  • そのため東山氏とは友好関係を保っていた方が得策なのではという判断。会合の前に会のメンバーに趣旨を伝えている。

と主張しています。

スマイルアップに入りたいというのは救済委員会への要望のこと

もともと当事者の会としては「救済委員会に当事者の会が推薦するメンバーを入れて欲しい」という要望を出しており、「スマイルアップに就職したい」と言ったのはそれについての軽口だったと話しています。

救済委員会に当事者の会が協力すれば、元Jr.や合宿所のことなど内情を知っている自分たちが貢献できる、審査をする上で有効ではないかという考えとのこと。

スマイルアップに入りたい」と言ったのは確かだそうですが、

ただの軽口、会話の中で出た発言。それくらいしたい気持ちですという意味

だったそうです。

そんなことしたらジャニーズ事務所に取り込まれてしまうのでは?という質問に対しては、

安心してもらいたい。あくまで戦略の一つ就職先をくださいよという意味では全くない。ただショートメッセージで連絡が取れるというだけの話

とのこと。

最終的な目的の、「国際基準の救済」という目指すところは同じなので、仲たがいをしたということではなく本人の意見を尊重したいと話しています。

「お金目当て」と思ってもらって構わない

さらに、よく「お金目当て」と言われることについては、「国際基準のお金を要求するつもり」で、「それをお金目当てというなら思っていただいて構わない」といいます。

グローバルスタンダード、海外でもし同じことが起こったらと同じようなレベルのお金を要求するつもりであり、その理由は、

日本でも今回私たちがお金を得ないとその後の人たちが値段が下げられてしまう。そして社会としての抑止力が働かなくなることになる。

と話していました。

まとめ:当事者の会分裂の理由は方向性の違いだが最終目的は同じ

以上、当事者の会の分裂(志賀氏の脱退)の理由や経緯を、志賀氏・石元氏のライブ放送の内容に基づきまとめました。

結論としては、分裂の理由は、

「ジャニーズ事務所に対して融和的・友好的に話を進める代表・副代表」と、「もっと緊張関係の中でジャニーズ事務所と対峙すべき」と考えるその他メンバー」との間で方向性の違いが出たため

であり、経緯としては、ジャニーズ事務所と当事者の会の対談で、このような発言に対してズレを感じたということだそうです。

  • LINE交換しましょう」発言
  • 今度飲みに行きましょう」発言
  • スマイルアップに入れてください」発言
  • 他のメンバーに言わずに手紙を渡していた
  • 石丸氏が副代表の辞任の意向を撤回

一方で、志賀氏も石丸氏も最終目標は「国際基準の救済」ということで同じということがわかりました。

世間の関心が「事務所vsマスコミ・記者」というところに移ってきているようですが、被害者の救済という本来の目的が達成されるよう、静かに見守りましょう。

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