宝塚歌劇団がいじめ報道などで揺れる中、宝塚歌劇団の内部事情や独自ルールなどが関係者から証言され、注目が集まっています。
宝塚音楽学校では通称「爆弾ノック」と呼ばれている慣習があるそうです。
ちょっとびっくりするネーミングですが、なぜノックが「爆弾」なのか気になりますね。
今回は「爆弾ノック」とは何か、その他上級生からの指導や、寮での生活実態に関するエピソードをまとめました。

爆弾ノックとは?宝塚で上級生から受ける指導の始まり

週刊文春(10月29日号)およびデイリー新潮(10月22日号)で、宝塚OGの東小雪さんが内情を明かしています。
これによると、宝塚で言われる「爆弾ノック」とは、
宝塚音楽学校の1年生(予科生)が、2年生(本科生)から指導を受ける際、その始まりとして「予科生が集まった小部屋に本科生が扉を蹴ったり強く叩いたりすること」
だそうです。
学校の1年目に当たる予科生は、2年目の本科生から、寮の掃除や挨拶の仕方など、生活の指導を受けるそうです。
しかしそこで何らかの指摘を受けた場合、
- まずは当事者として反省文を書く
- 同期の予科生全員で、その反省文を本科生の前で暗唱する
- その後予科生全員で小部屋に集まる
- 本科生が扉をノックして、食事や掃除の担当ごとに呼び出す
- その後、膝立ちで廊下に並ばされ、膝立ちの姿勢のまま叱られる
という流れだといいます。
上記4で予科生が集まった小部屋に本科生が入る時に、ドンと大きな音をたてて本科生が扉を蹴ったり、強く叩いたりするそうで、これが「爆弾ノック」と呼ばれるそう。
この爆弾ノックのせいでガラスが割れるようなこともあったそうです。

ガラスが割れるほど強く叩く意味って…?ちょっと理解できない
そのノックを皮切りに指導が始まりますが、それがいつやって来るのかわからず、予科生は小部屋の中で神経を尖らせ静かに待っているそう。
指導では、時には予科生のうちの一人を選び、反省文の暗唱をさせることもあったそうで、暗唱を間違えるとまた詰問されるとか。
この指導方法がまた衝撃的なのですが、次で見ていきましょう。
爆弾ノックから始まる宝塚での上級生の指導や寮での生活実態が衝撃!

爆弾ノックから始まる指導や、宝塚の予科生の生活実態については、他にも衝撃のエピソードが語られていました。
「シメ」「セレモニー」として本科生に囲まれ罵詈雑言

爆弾ノックから始まる指導の中では、「何十人もの本科生に囲まれて人格を否定するようなことを大声で言われる」そう。
これを宝塚の内部用語では「シメ」とか「セレモニー」と言っていたそうで、
罵詈雑言の集中砲火
と宝塚OGの東小雪さんは語っています。
反省文はノートに延々と

そもそも「爆弾ノック」の前の反省文も度を越した内容だったようです。
週刊文春によると、心身ともに追い詰められていたというある予科生は、
「教室の電気を切る順番を間違えて仕舞いました」という反省文を、A4ノート1ページ30行に隙間なく書かされ続けていた
というようなものだったそう。
反省文は難癖をつけられ何度もやり直しに
宝塚OGの東小雪さんも、自分が予科生時代、本科生から指導を受ける際には
ノートをお札サイズにカッターで切り、そこに『本科〇〇様ご質問させていただきたいことがあります。予科〇〇』と書いたものを渡して指導を仰いでいた。
といいます。
これに対して、本科生から
紙がキレイに切れていない!
字が汚い!
裏に字が透けている!
と難癖をつけられ、何度もやり直しになったそう。
結果、寝ることはおろか、食べる暇もないという状況だったそうです。
平日の睡眠時間は30分から1時間
東小雪さんによると、予科生は連日の指導で、平日の睡眠時間は「30分から1時間」だったそうです。

ちょっと信じられない、それじゃ日中まともに動けないはず…
信じがたい内容ですが、東小雪さんだけでなく、最近まで宙組に所属していた団員の父親のインタビューでも、
「先輩たちは娘を厳しい言葉で何度も責め、難癖つけて“指導”を行い、寝ることをまったく許さなかったそうです。学校時代には深夜まで反省文も書かされていたとか……」
と語っています。
お風呂は週に1回
予科生の間は、満足にお風呂に入ることもできず、週に1度、多くても週に2、3度だったそう。
理由は、毎晩怒られて反省しなければならないので、「入浴する暇などない」のだそうです。
しかしこれについて、宝塚歌劇団は「2015年から使用されている寮では各部屋に浴室が設置されている。そのような指導はないし、構造的にもあり得ない」と否定しています。
宝塚OGの東小雪さんが予科生だったのは2013年の話なので、お風呂の話は、現在の寮ではそのようなことはなくなっているのかもしれませんね。
「お風呂は下級生から入り掃除する」というルールも

他にも、宝塚のお風呂のルールについて、OGの紫吹淳さんが過去にテレビで話をしていました。
「お風呂は下級生から入る」というルールだそうで、当時の寮の門限が夜11時だったので、
下級生は早く寮に帰り、上級生がお風呂に入る前に入浴を終えて、上級生がいつ入ってもいいように髪の毛一本残さず掃除をしてから出る
引用:https://coconutsjapan.com/entertainment/post-69779/69779/
というものだったそうです。
他にも元タカラジェンヌの方がYouTubeで、昔のお風呂事情として、
- 音楽学校時代の2年間では、普通に寮の大浴場へ入った事は無かった
- 両親が関西へ来た時や、日曜日の休みの日に親戚や親しい知人宅でお風呂を頂くと言うのが一般的だった
と明かしていたようです。
これらの証言を見ると、やはり、「週1回しかお風呂に入れない」というのは大げさではないのだと思われます。
まとめ:爆弾ノックとは宝塚で上級生から受ける厳しすぎる指導
以上、「爆弾ノックとは?宝塚音楽学校の上級生からの指導が衝撃!生活実態も」をお送りしました。
まとめるとこのようになります。
- 「爆弾ノック」とは、宝塚音楽学校の1年生(予科生)が、2年生(本科生)から指導を受ける際、その始まりとして「予科生が集まった小部屋に本科生が扉を蹴ったり強く叩いたりすること」
- 指導を受ける際は廊下に並ばされ、膝立ちの姿勢のまま叱られる
- 本科生に囲まれて、人格を否定するようなことを大声で言われる(「シメ」「セレモニー」)
- 爆弾ノックの前に提出する反省文も、難癖をつけられ何度も書き直しさせられる
- 結果、お風呂に入る時間も睡眠時間もなくなり、予科生の睡眠時間は30分から1時間だった
「爆弾ノック」だけでなく、「シメ」「セレモニー」や反省文の内容・そして書き直しなどの指導も、外部から見たら「厳しすぎる」と思ってしまう内容ですね。
これが宝塚では延々と「伝統」として続いてきたこともまた衝撃です。
厳しい上下関係や指導が宝塚の伝統を守ってきた、ということなのかもしれませんが、そのような指導が世間の常識では「パワハラ」に当たらないか、宝塚関係者はもう一度見直してほしいです。


最後までお読みいただきありがとうございました。