宝塚歌劇団に所属する現役劇団員の急逝の件で、劇団側の対応が注目を集めています。
宝塚歌劇団の現在の理事長は、木場健之(こば・けんし)氏です。
今回は木場健之氏の経歴や、宝塚歌劇団と阪急阪神グループの関係、木場健之理事長に関するファンの声をまとめました。
木場健之(こばけんし)宝塚理事長の経歴|東大卒で阪急電鉄執行役員
宝塚理事長である木場健之氏の経歴はこちら。
- 1986年3月:東大法学部卒業
- 1986年4月:阪急電鉄入社
- 2005年4月:宝塚歌劇団制作部の月組プロデューサーに就任
- 2010年:宝塚クリエイティブアーツの営業部長
- 2019年4月:宝塚音楽学校の副校長
- 2020年4月:理事副校長
- 2020年10月:宝塚歌劇団理事
- 2021年4月:宝塚歌劇団理事長・阪急電鉄執行役員
東大法学部卒のエリートで、阪急電鉄に入社していますが、2005年からはずっと宝塚関係の役職を渡り歩き、2021年に劇団理事長というトップについているようです。
木場健之氏は、阪急電鉄の「執行役員」でもあります。
なぜ宝塚歌劇団と阪急電鉄が関係あるの?
阪急電鉄と宝塚歌劇団の関係について調査してみました。
阪急電鉄と宝塚歌劇団の関係:阪急電鉄の一部門が歌劇団を運営している
宝塚歌劇団は、「阪急阪神ホールディングス」のエンターテイメント・コミュニケーション事業として、阪急電鉄の「創遊事業本部・歌劇事業部」が運営しているそうです。
ただし宝塚歌劇団自体は阪急電鉄直轄の組織だそう。
グループ企業も含めて、宝塚の運営に携わっている部門や企業は以下の通りです。
- 阪急電鉄株式会社創遊事業本部
- 宝塚歌劇団
- 株式会社宝塚舞台
- 株式会社宝塚クリエイティブアーツ
上記に挙げた企業以外にも、
- (株)タカラヅカ・ライブ・ネクスト(宝塚歌劇OGによる公演・ショー等の企画・制作、プロモーションおよびマネジメント)
- 学校法人宝塚音楽学校
などがありますね。
阪急電鉄が宝塚歌劇団を運営している理由は「乗客を呼び込むため」
宝塚歌劇の生みの親は、阪急電鉄の創始者、小林一三さん。
阪急電鉄の乗客誘致のひとつとして作られた「パラダイス劇場」で、1914年、16人の少女によるおとぎ歌劇「ドンブラコ」を上演したのが発祥とされています。
なぜ女性だけなの?
当時、大阪の三越百貨店で人気を呼んでいた少年鼓笛隊に対抗し、少女だけで上演したとのこと。
当初は温泉保養施設だった宝塚新温泉の余興という程度でしたが、徐々に知名度を上げていったそうです。
当初、「宝塚少女歌劇」は、温泉保養施設だった宝塚新温泉の余興という程度でしたが、その後、大阪毎日新聞の主催事業として大阪公演が実現、知名度をあげていきました。
引用:ホームメイト・リサーチ
長い歴史があるのですね!
木場健之(こばけんし)宝塚理事長に関するファンの声
木場健之氏が元月組のプロデューサーだったということで、木場氏の理事長就任時には、宝塚ファンからは月組プロデューサー時代の人事について思い出した方が多かったようです。
木場健之氏が月組のプロデューサーだったのは2005年から2010年3月までですが、その間の人事として
1年半に渡るトップ娘役不在という異例の事態を引き起こした
というファンの声もありました。
2008年にトップ娘役・彩乃かなみが退団し、これ以降1年半に渡ってトップ娘役が不在となったそうで、月組の人事に疑問を感じていたファンが多かったようです。
追記:11月14日会見で木場健之理事長が引責辞任を発表
11月14日の宝塚歌劇団の会見で、劇団は「長時間労働を強いる環境があった」と認めました。
そして、木場健之理事長が12月1日をもって理事長職を辞任することや、阪急電鉄の嶋田泰夫社長ら3人の減給処分が発表されました。
しかし、「亡くなった劇団員に対するいじめやハラスメントは確認できなかった」としています。
これについて、会見を見た方からは、
理事長の辞任だけで幕引きさせるつもり?
といった、ひどい・納得いかないという声が多数上がっているようです。
詳しくはこちらにまとめていますのでご参照ください。
今後の宝塚歌劇団の対応に注目したいと思います。
また、宝塚時代のパワハラをメディアで告発している、OGの東小雪さんについてはこちらをご参照ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。